ワイドタイプのスイッチプレートを創る。その8(取付ネジの話)
プント・スイッチプレートは “ネジを見せる” デザインなので 取付ネジ には気を使っています。
スイッチプレートの取付枠に合うネジサイズはM3.5というなんだかちょっと半端なネジサイズなので、規格品ではなかなかいい物がありません。
今回のワイドタイプは特に寸法の制約がありネジ頭の寸法がワンランク下のサイズになってしまい、仕方なく特別にオーダーしています。
外観的には一般的に六角穴付きボルトと呼ばれているものなのですが、特別にデザインされたものです。
サプライヤーさんにこちらの希望の形の図面を渡し、サプライヤーさんに設計していただいたのです。
ですが、出来上がったものを見てみると…。
なんだか丸っこい。これではナベ頭のネジにしか見えない…。事情を聞いてみると思ってた以上に圧造時に角が張らなかったんだそうです。しかしこれでは全然イメージが違う。
サプライヤーさんに改善を依頼し、二回目のトライをしてもらいました。
ネジを切らずに頭だけ試作してもらったものがこれです。
うーん、よくはなりましたが、もう一息という感じでしょうか。
頭部側面の太鼓状の膨らみが気になります。スイッチプレートにセットしても上から側面の膨らみが見えてしまう。
しかしサプライヤーさんとしてはもうこれが限界だという返事でした。
量産のネジは圧造で作るのが主流です。
このネジはステンレスを使っていますが、ステンレスではこの頭部形状寸法で圧造で作るには難しいのかも知れません。
そうは言っても形にしなければなりませんので再度金型修正または金型新造(設計変更)の両検討に入ることになりました。頭部形状を少し考え直したらどうだろうか。