ワイドタイプのスイッチプレートを創る。その5(試作品3回目)
川上先生から返事が電話でありました。
ご意見としては『1・スイッチプレートの厚みは7mmで統一したい。2・ハンドルの隙間はスイッチ開口部の周囲に幅1.5mm、高さ2mmのリブを立ててカバーしたい。』とのこと。
No1は当然だとしても、No2の要求はしばらく考え込みました。
リブの断面寸法がダイカストの寸法としては少々無理だと思われるからです。
それと幅1.5mmの設定では全体の長さ寸法、スイッチ開口部の寸法、ビス穴のクリアランス等、製造時の寸法バラツキを考慮すると余裕がありません。
そこで当方で寸法を当たり直し、了解を得ることにしました。
1.5mmの幅のリブは1mmに変更して寸法の余裕を取り、このままでは弱いので強度UPのため隅角にフレット(R)を付けて対処。
モデルデータから2D図面に移して(こういうのも3D・CADだと簡単に投影図ができるので助かります!)できた図面データを先生に送付。返事を待ちました。
書くとややこしそうですが、こんな感じです。
従来のpuntoスイッチプレートのイメージそのままにワイドタイプのスイッチプレートになったと思います。
このデータができたのが9月中旬で、先生のOKをいただいて試作品を発注したのが9月末頃です。
やっと先が見えてきました。
出来上がった試作品がこの画像です。発売前なのでこの程度で・・・。
画像にビスが写っていますが、これは今使用しているビスを加工したものです。
ビスも試作しようと思ったのですが、真ん中の六角穴の加工が再現できずやむなく今のビスの頭の周囲を削って使用しています。
実際は一番上の3Dの画像のように真ん中の穴は少し小さくなります。
今度のビスもステンレス製でしっかりデザインされています。ちょっと小ぶりになって今のシリーズより目立たなくなると思います。
サプライヤーさんとの調整が終わったら、いよいよ金型発注なのです!。